日本の労働者の約20%が、なんらかの夜勤に従事しているそうです。
 
夜勤を行う職業はたくさんありますが、その中でも工場では夜勤が必須だと言えます。その理由は、設備に巨額の投資を行うため、24時間稼働させないと採算が取れないためなんです。
 
工場への就職を考える人にとっては「夜勤があるみたいだけど大丈夫かなぁ?」と悩みの種になっているのではないでしょうか?そこでこの記事では、【工場夜勤のメリットとデメリット】に関してお伝えいたします。
 

 
私は正社員として20年間、工場で夜勤をしてきました。その経験からの記事です。工場へ就職を希望するなら参考にしてくださいね。また他の職種やアルバイトの方々にも共通する部分はあると思いますので是非ご覧ください。

 
 

スポンサーリンク

 
 

夜勤のメリット

夜勤といえば・・・「眠い」「辛い」など悪いイメージが、真っ先に思い浮かぶ人も多いのではないでしょうか?しかし実はメリットもたくさんあるんです。
 
-夜勤のメリット-

  1. 給料が高い
  2. 気楽に働ける
  3. 残業が無い
  4. 通勤ラッシュが無い
  5. 昼の時間を活用できる
  6. 土日の混雑を避けてお店に行ける

主要なもので、これだけのメリットがあります。諸条件によって状況は変わると思いますが、悪いイメージの夜勤も少しだけ良くなりませんか?それでは順番に解説させていただきます。

1. 給料が高い

夜勤は、昼勤に比べて給料が高くなります。その理由は、以下の法律によるものです。
 

労働基準法の第37条第4項

使用者が、午後十時から午前五時までの間において労働させた場合においては、その時間の労働については、通常の労働時間の賃金の計算額の二割五分以上の率で計算した割増賃金を支払わなければならない。

労働基準法より

 
簡単に言うと「午後10時~午前5時は給料が最低でも25%増し」になるんです。4時間働けば、5時間ぶんの給料が払われると言い換えると少し嬉しいですよね。
 

時給1000円なら1250円にUP!
 
また正社員なら月額で夜勤手当が付くことが多いです。勤めた会社によって額は違いますが、私も月額9,000円~20,000円の夜勤手当を支給されていました。
 

繁忙期に夜勤をすると、昼勤務だけの給料より20万円ほど多いこともありました。職種や会社によりますが、確かに夜勤は稼げます。

2. 気楽に働ける

昼の勤務では、『会議』や『他部署からの問い合わせ』、『後工程からのクレーム』、『客先対応』など忙しい職場でも、深夜にはガラッと雰囲気が変わります。深夜帯は訪れる上司なども居ません。また電話が鳴ることも無いため、精神的に気楽に働くことができます。
 

トラブルが無ければ平穏でした。
 
ただし・・・トラブルが起こると状況が一変します。それは後述のデメリット「3.夜勤時のトラブル対応」でお伝えしますね。

3. 残業が無い

夜勤は昼勤と交代で勤務を行います。決まった時刻になると朝勤担当者が出勤してくるので、基本的に残業せず帰ることができます。職場が3交替勤務体制(3チームで24時間を回す体制です)なら、8時間の拘束だけで帰ることができるので体力的にはかなり楽です。
 

私の会社は、2交替勤務の11時間(休憩も入れると12時間)拘束でした。8時間以上は残業扱いとなりますので、毎日が3時間残業でした。でも残業があっても、帰る時間が決まっているのは精神的に楽なんです。

4. 通勤ラッシュが無い

出勤時間が夕方から夜になるため、朝の煩わしい通勤ラッシュに合わなくて済みます。
 

 
工場勤務だと自動車通勤の方も多いと思いますが、朝の道路渋滞はストレスになりますよね・・・その点、夜勤であれば空いた道路をスイスイと通勤できます。

5. 昼の時間を活用できる

昼勤では『有給』や『半休』を消化しなければできなかったことが、夜勤なら勤務外の昼時間を利用してすることができます。
 
 例えば・・・

  • 銀行や郵便局での振込み
  • 役所への届け出
  • 免許の更新
  • 確定申告
  • 病院への通院
  • 学校行事への参加
  • 子どもの看病

など・・・とても助かります。
 

最近では・・・ネットバンキングで銀行に行かずとも振込みができたり、役所の休日窓口で多くの申請を対応してくれるので、昼時間の活用は、以前ほど魅力的なメリットではなくなりました。しかし子どもが急病になったときなどには、会社を休まなくて済むのでとても助かります。

6. 土日の混雑を避けてお店に行ける

土日は混雑するお店も、平日の昼間なら空いているので待たずに利用できます。地味な話ですが、散髪屋さんに平日に行けるのはとても便利です。予約などいりませんからね。
 

私のおすすめ♪

それはイオンシネマです。

 
毎週月曜日は1,100円で映画が鑑賞できてお得です。午前中に映画を観て、ランチを済ませてから家に帰っても、出勤前の仮眠がしっかり取れてgoodです。また体内時計が狂っていない月曜日と言うのがいいんですよね。

 

同僚の中には、『USJに行ってから来た』、『京都の紅葉を見てきた』、『大阪城公園で花見をしてきた』など、かなり強行な計画で楽しむ人もいましたが、個人的にはおススメしません。夜勤は昼に仮眠するのが鉄則です。

 

 
メリットに関しては以上です。個人的には、「1. 給料が高い」がとても魅力的でした。仕事をするモチベーションを維持してくれる存在でもありましたので・・・。
では反対にデメリットとして、どのようなことが挙げられるのでしょうか・・・ご紹介します。
 
 

スポンサーリンク

 
 

夜勤のデメリット

夜勤のデメリットは「眠い」「辛い」だけではありません。志望する職種に夜勤があるなら、これからご紹介するデメリットに関して十分に理解したうえで決めてほしいと思います。
 
-夜勤のデメリット-

  1. 体調管理が難しい
  2. 健康への悪影響
  3. 夜勤時のトラブル対応

主なもので以上の3点が挙げられます。それでは詳しく見ていきましょう。

1. 体調管理が難しい

夜勤は、夜に働いて、昼に眠ります。しかし昼になかなか眠ることができず、睡眠不足で体調を崩すことも多いです。私も眠れなくて精神的に参っていた時期があり、心療内科に通院したこともありました。
 
でもこの問題は自分なりの睡眠方法を確立することで、かなり解消できます。例えば・・・
 

 
イラストのような状況下では誰だって眠れませんよね。キチンと眠れる体制を整えれば夜勤でもそれなりの睡眠を確保することは可能です。
 
 

こちらに夜勤の睡眠方法に関する記事がありますので、よろしければご覧ください。

夜勤の睡眠の取り方!20年間の工場勤務で得た6つの秘訣

2. 健康への悪影響

夜勤は、睡眠のサイクルを狂わせ、自律神経やホルモンバランスの乱れを引き起こします。その結果として免疫力低下を招き、昼に働く人と比べると、重大な病気を発症するリスクが高くなります。

 
テレビや新聞でそのように言われるのを目にすることも多いですよね。
 

 
“健康を天秤になんか掛けられない”と考える人もいれば、‟会社に勤めればストレスに晒されるのは昼勤も同じ” ‟夜勤だけが特別じゃない”と考える人もいます。ちなみに私は後者の考えです。
 
どのように考えるかは各人それぞれです。労働人口の5人に1人が夜勤に携わる社会になっている以上、誰かがその担い手にならなければいけないので仕方ないかなぁ・・・なんて私は考えています。
 
 

夜勤と寿命、夜勤と病気について書いた記事があります。夜勤の仕事を選ぶ前に知っておいてくださいね。

夜勤で寿命が縮むって本当?工場で20年夜勤を経験した私の対処方法

3. 夜勤時のトラブル対応

メリットの「2. 気楽に働ける」の裏返しになりますが、夜勤時にトラブルが発生した場合に、自分で判断して解決することが求められる場合があります。深夜に誰も頼れる人がいない、これがなかなか辛いです。
 
私が経験したトラブルをご紹介すると・・・
 

  • 設備が故障して生産がストップした。
  • 材料が無くて生産できない。
  • 作業者が機械でケガをした。
  • 落雷で停電した。
  • 作業者どうしがケンカした。
  • 作業者の財布が盗まれた。

 
などがありました。

大手企業なら夜勤の社員数も多くて、トラブル時の対応もマニュアル化されていると思います。しかし私の勤めていた会社では夜勤担当者に丸投げでした(^^; そのおかげで問題解決能力が身に付いたと今では感謝しています。

 

 
その他のデメリットとしては、「家族と顔を合わす機会が減る」などが挙げられます。昼に働く人たちとは時間がズレるためなんでしょうね。
 
 

スポンサーリンク

 
 

最後に・・・

夜勤のある職種をざっと考えただけでも・・・
 

警察官、消防士、医者、看護師、介護士、店員、工場作業者、SE、パイロット、キャビンアテンダント、サポートセンター、運転手、警備員、現場作業者・・・など

 
挙げだしたら切りがありません。
 
誰にでも夜勤に関わる可能性はあるのではないでしょうか。そんな私も大学を卒業して営業職に就いた時は、まさか転職を繰り返して工場で20年も夜勤をするなんて思いもしませんでした。
 
 
それでは最後に、私からのアドバイスです。
 
夜勤もアルバイトなら気楽に挑戦して、自分に合わなければ辞めれば良いと思います。しかし正社員となると転職もなかなか苦労します。転職を繰り返すほど就職先の選択の幅も狭まってきて、結局、採用されるのは夜勤のある職種だけ、なんてこともありえます。なのでこの記事も参考にしていただきながら、十分に検討したうえで決めてくださいね。
 
 
記事:けいすけ
%e3%81%91%e3%81%84%e3%81%99%e3%81%91%ef%bc%91