夜勤に従事するみなさん、こんばんわ。
 
夜勤は昼夜逆転の不規則な生活を強いられます。そのため体調を維持するのが大変なんですよね。さらに・・・昼勤と夜勤のシフトチェンジがある職場だと、時差ボケのような状態が続いて疲労が倍増します。
 
そんな辛い夜勤ですが、こんなことを言われています・・・
 
夜勤をすると寿命が縮む
 

私もショックでした
 
私は3年前に会社を辞めるまで、工場で20年間 夜勤をしてきました。その経験からこの記事では、夜勤で寿命が縮むと言われる根拠や、夜勤と病気について、そして最後には、そのリスクへの対処方法(夜勤中に健康的な生活を送るため私が実践していた方法)をご紹介します。
 
 

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夜勤で寿命が縮むって本当?

夜勤をすると寿命が縮むと言われますが、その根拠として挙げられる最も有名なデータがヴィスナール教授の研究です。
 
フランス政府の委託で、ヴィスナール教授は2万人の交替勤務の労働者を対象に調査を行いました。その結果なんと・・・“夜勤は寿命を10年縮める” との報告がされたんです。
 

なぜ寿命が縮まるの?

研究によれば・・・夜勤を続けることで、睡眠障害、イライラ、うつ症状、胃病などが発症して、それらが体を蝕んでいくため寿命を縮めると報告しています。

 
 

けいすけ
それじゃ、日本の夜勤作業者も寿命が10年短くなるのでしょうか?

ヴィスナール教授の研究は、40年以上前のデータであり、しかもフランスでのお話です。そのデータを現在の日本にそのまま当てはめるのは無理があると思います。

人によっては「夜勤で寿命が縮むのは “嘘” である」なんて考え方もあります。

労働環境や住環境、また医療環境も当時のフランスと比べると、著しく良くなっています。エアコンひとつ考えても夏場の昼に眠るためには非常に役に立ちますもんね。

また日本の平均寿命は延び続けています。これもヴィスナール教授の説を否定する根拠となっているようです。

夜勤作業者が不規則な生活を強いられているのは、“昔も今も” “フランスも日本も” 変わりありません。また平均寿命はあくまで平均であり、昼勤者に比べて、夜勤者の寿命が縮んでいるかどうかには関係無いと思います。なので・・・
 
10年という期間はどうかと思いますが、現在の日本においても夜勤によって作業者の寿命が短くなっていると考えるのが妥当だと私は思います。

けいすけ
夜勤を経験された方なら、あの“夜勤の寿命を削っている”感じ・・・お分かりいただけるのでは?

 
 

2017年11月17日追記
 
新聞にこんな記事が載っていましたのでご紹介します。

京都府立医大の研究チームが、マウス実験で「長期間に渡って、頻繁に昼夜がシフトする生活で体内時計が乱されると死亡率が高まる」ことを突きとめ国際科学誌に発表した。

引用元: 2017年10月17日の朝日新聞デジタルより

 
きついシフトのマウスほど死亡率が高かったそうです。こういうデータを元にして国にはしっかりと対策を取ってほしいですね。

 
 

夜勤は病気になりやすい?

夜勤で寿命が縮むことを裏付けるような、“夜勤と病気” に関する研究の結果があります。それを見ると、夜勤が健康に多大な影響を与えていることが分かります。以下3つの研究報告をご紹介します。

  • 糖尿病のリスクが高まる
  • がんのリスクが高まる
  • 胃腸病のリスクが高まる

糖尿病のリスクが高まる

ハーバード大学のフランク・ヒュー博士が、アメリカの女性看護師17.7万を調査した結果、夜勤作業者は20年後に糖尿病に掛かるリスクが上昇するとの報告がされました。しかも夜勤をした年数が長いほどリスクが高まるそうです。
 

夜勤年数と糖尿病発症リスクの関係
  • 夜勤年数    1~2年・・・  5%上昇
  • 夜勤年数 10~19年・・・40%上昇
  • 夜勤年数 20年 以上・・・60%上昇

けいすけ
私は夜勤を20年経験してきたので、リスクが60%上昇する訳か・・・

 
 
 
糖尿病発症のリスクが上昇する原因は、夜勤作業者が肥満傾向にあるためだと報告されています。

夜勤では代謝が落ちる夜間に食事や間食を摂取するため、カロリーが十分に燃焼されず脂肪として蓄積されやすい。また睡眠不足により食欲抑制ホルモンの分泌が抑制されて過食しやすいためだと結論づけています。

 
 

がんのリスクが高まる

シカゴ大学の研究で、睡眠不足はがん細胞を増殖させるとの報告があります。この報告によれば・・・睡眠不足の状態では、がん細胞を攻撃するはずの免疫細胞が、がん細胞の増殖を手助けする可能性があるとしています。
 
夜勤では睡眠不足になりやすくなります。そのため夜勤作業者はがんのリスクが高まるという訳なんです。

 
シカゴ大学の研究以外にも以下のような報告があります。

女性は乳がんのリスクが上昇

ハーバード大学が付属病院に勤める看護師を調査したところ、昼勤看護師に比べて、昼夜交替勤務者では1.8倍夜勤専従勤務者では2.9倍乳がんを発症しやすいとの結果が出たとの報告があります。

 

男性は前立腺がんのリスクが上昇

日本国内の研究で、交代勤務をする男性は前立腺がんを発症するリスクが3倍になるとの報告もあります。

 
 
 
夜勤で“がん”のリスクが上昇するのは、睡眠不足以外に、夜勤特有の原因があると考えられています。

夜勤作業者は、夜間に明るい照明の中で働くため、本来はこの時間に分泌されるはずのメラトニンが減少します。メラトニンには抗酸化作用や抗がん作用があるため、その機能が正しく働かずに、がんが発症しやすくなるんです。

 

胃腸病のリスクが高まる

名古屋大学が1万人を対象に調査したところ、昼勤に比べて夜勤に従事する人間は、胃腸病を発症するリスクが2倍高いことが分かりました。睡眠不足からくるストレスのため胃腸が変調を起こすことが原因になっている可能性があると指摘されています。
 
 

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夜勤作業者はどうすればよいの?

“夜勤と寿命” それに “夜勤と病気” どちらも夜勤作業者にとっては深刻な問題ですよね。
 

けいすけ
根本的な解決方法はないのでしょうか?

根本的な解決をするためには、国レベルでの対応が必要だと思います。夜勤の過酷さと正面から向き合って、夜勤作業者の健康と生活を守るための法整備などが必要です。

フランス政府は、ヴィスナール教授の報告によって、10年以上交代勤務をすることを禁止したり、夜勤労働者の労働環境の改善などの法律を作って、国レベルでこの問題に取り組んで、労働者の保護をしています。

 
日本では、医労連(日本医療労働組合連合会)が夜勤規制(1日8時間以内、勤務間隔12時間以上、週32時間以内)を求めて活動したりしています。
 
 
 

けいすけ
それでは夜勤作業者は “個人として” どうすればいいのでしょうか?

不規則な生活を強いられる夜勤とはいえ、そんな中にあっても、睡眠や健康に気を配った生活をすることが重要だと私は考えます。
 

“健康と天秤になんか掛けられない”ので辞める・・・なんて考えも、もちろんOKだと思います。人それぞれなので・・・

 
それでは、実際に私が “健康的な生活を送るために” 夜勤中に実践していた方法をご紹介させていただきますね。

私の対処方法

実践していたことは以下の4つです。
 

  1. 睡眠をしっかり取る
  2. 夜勤前、夜勤明けの過ごし方に注意する
  3. 食事に気を配る
  4. 土日は屋外で活動する

 
順番にご紹介しますね。しかしその前に・・・

この方法は、かつて通院していた心療内科の先生、職場の先輩などのアドバイスを元に、私が試行錯誤して効果のあった方法です。ただし、この方法により寿命が延びたり、病気が防げたりする訳ではありません。あくまで不規則な夜勤であっても、可能な限り健康的な生活を送るためのものです。

 

1.睡眠をしっかり取る

夜勤中は昼に睡眠を取るため、どうしても睡眠の質が悪くなります。そのような状況でもしっかりと睡眠が取れるように、自分なりの睡眠方法を確立していました。夜勤中は睡眠が最優先です。

睡眠の取り方について、私が書いた記事があります。よろしければご覧ください。

夜勤での睡眠の取り方!20年勤務した経験からの6つの秘訣

2.夜勤前、夜勤明けの過ごし方に注意する

夜勤と昼勤のシフトチェンジがある仕事だったのですが、夜勤前と夜勤明けの過ごし方には注意を払っていました。夜勤中以外は、一日でも多く昼型の生活をすることが基本です。

夜勤前と夜勤明けの過ごし方について、私が書いた記事があります。よろしければご覧ください。

夜勤前と夜勤明けの過ごし方!工場勤務の辛さを乗り越える心得

3.食事に気を配る

夜勤で食欲不振にならないように、自分なりの “食事方法” や “食事メニュー” を確立していました。肥満にならないように職場での間食はご法度でした。

夜勤中の食事について、私が書いた記事があります。よろしければご覧ください。

夜勤中の食事のおすすめ!!30歳になったら気を付けたいコト

4.土日は屋外で活動する

夜勤中は太陽光を浴びる機会が減るため、土日は意識して屋外で太陽を浴びていました。積極的にジョギングやウォーキングなどをしていたのですが、土日に屋外で活動すると翌週のシフトチェンジもスムーズに行えるんです。
 
 

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最後に・・・

それでは最後に、重要な部分を繰り返します。

 
さまざまな研究データから、夜勤をすると、寿命が短くなったり、病気を発症しやすくなると言われています。
 
それらのリスクを多少なりとも回避するためには、不規則な生活を強いられる夜勤のなかにあっても、睡眠や健康に気を配った生活を送ることが重要だと私は考えます。
 
-私の対処方法-

  1. 睡眠をしっかり取る
  2. 夜勤前、夜勤明けの過ごし方に注意する
  3. 食事に気を配る
  4. 土日は屋外で活動する

 
夜勤は体力的にも、精神的にも辛い日々が続きます。夜勤に従事されているみなさま、くれぐれも無理をなさらないように、お体には十分にご自愛ください。
 
記事:けいすけ
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