寒くなった12月のある週末のこと、いつものように奥さんと近所のスーパーに買い出しに行きました。会計のためレジに並んでいると・・・カゴの中に、とても良く似た商品が2つ入っています。
 
んんん?なになに・・・
 
“スープ”と“ポタージュ”やて?

 
そう・・・カゴの中には、お湯を注げば美味しくいただけるコーンスープコーンポタージュの2種類が入っているではありまんか?
 

けいすけ
あのー・・・両方同じものに思えるのですけど・・・どちらか1つでええんと違いますか?

おくさん
いやいやいや・・・・まったくの別物だから両方買う~

 
結局2つとも購入することになりましたが・・・スープとポタージュには果たしてどのような違いがあるのでしょうか?調べてみましたので・・・どうぞご覧ください。
 
 
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スープとポタージュの違いとは?

まずは“スープ”“ポタージュ”とは何なのか?それぞれを辞書で調べてみましょう。
 
 

けいすけ
まずはスープをネット辞書で調べてみます。

スープ soup
 
西洋料理の汁物。スープストックを塩・香辛料などで味つけしたり、ルーで濃度をつけたりしたもの。コンソメとポタージュとに大別される。

※スープストックとは肉、骨、野菜などの煮出し汁のこと。
 
スープとは西洋料理における汁物全般のことを指します。そしてスープの種類のひとつにポタージュがあります。

最近では・・・スープという言葉は、ラーメンスープ、うどんスープ、中華スープ、わかめスープなどのように、和洋中の分け隔てなく、さらに広い意味で、使われていることも多いです。

 
 
 

けいすけ
続いて・・・ポタージュを調べてみますね。

ポタージュ potage
 
スープ。特に、とろみをつけた濃い不透明のスープ。→コンソメ

とろみのついたスープをポタージュと呼びます。そしてポタージュの反対語はコンソメです。
 
 
 

けいすけ
それでは「スープとポタージュの違い」をまとめてみますね。

 

スープとポタージュの違いとは?

 
“スープ”とは西洋料理の汁物全般のことをいいます。
 
“ポタージュ”とは、スープの種類のひとつで、とろみのついたものをいいます。
 
スープは欧風汁物の総称、そのうちで、とろみのあるものがポタージュだと覚えてね♪

 

 
日本ではスープを(soup)と表記しますが、これは英語です。一方、ポタージュは(potage)と表記しますが、これはフランス語です。そのポタージュが生まれたフランスでは、スープを(Soupe)と表記しますが、それぞれ日本とは意味合いが異なるんです。続いてその辺りのお話をご紹介しますね。
 

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フランスでのスープとポタージュの違いとは?

フランスでポタージュとは、日本でいう“とろみのあるスープ”のことを指すのではありません。実は・・・フランスではポタージュは汁物全般のことを指すんです。
 
日本のスープ(soup)と同意になっています、日本とは逆になるんです。
 

ポタージュ(potage)の“pot”とは、壺から転じた言葉で、鍋のことをいいます。その鍋で煮込んだ料理だからポタージュという名が付きました。そしてフランス料理が発展していくにつれ、より洗練された汁物料理として確立されていきました。

 
 
 
ポタージュは、ポタージュ・クレール(澄んだもの)ポタージュ・リエ(濃厚なもの)の2つに大別されます。そこからさらに細かく別れていきますが、主要なものを表にまとめてみましたのでご覧ください。

けいすけ
ポタージュ・リエのpurée(ピュレ)クレーム(crème)などが、私たちが日本国内でポタージュと呼んでいるものに当たります。

 
 
 
それでは・・・続いてフランスでスープ(soupe)とは何かを見ていきましょう。

スープ(soupe)とは、ポタージュ・リエの種類のひとつなのですが、むかしは野菜や肉などの煮汁に入れてふやかして食べる“パン”のことをいいました。その意味はフランス料理の発展とともに変化して、現在では田舎風のパンを浸して食べる汁物のことをいいます。

 
フランスでスープと言えば田舎風で素朴な汁物料理なんですね。日本でスープと言えば・・・ヨーロッパで洗練された上質な汁物料理というイメージなので、日本とは逆とまでは言えませんが、随分とかけ離れたイメージとなりますよね。
 
 
 

けいすけ
それでは・・・フランスでのポタージュとスープの違いをまとめますね。

スープとポタージュの違い in フランス

 
“ポタージュ”は汁物料理の全般を指します。
 
“スープ”とは、ポタージュの種類のひとつで、田舎風のパンを付けて食べるものをいいます。
 
本格的なフレンチに食事に行く際は注目してみてね♪

 

日本でのポタージュとスープの使い方は、本家フランスから見れば間違った使い方になりますよね?では・・・なぜ日本では間違った意味が定着したのでしょうか?

そもそもの間違いをしたのは英語圏の人たちで、彼らの間違った解釈が西洋料理とともに日本に伝わったため、日本でも間違った使われ方が定着したと言われています。

 
 
 
「スープとポタージュの違い」はすっきりしていただけたでしょうか
 
あとがきを書いて、記事を締めたいところですが・・・私としては何だかスッキリしません。なぜかと言うと・・・この内容だけではコーンスープとコーンポタージュの違いが何だか釈然としないからです。
 
うーん・・・果たして、コーンスープとコーンポタージュの違いとは何なのでしょうか?調べてみました。
 

コーンスープとコーンポタージュはどう違うの?

コーンスープとコーンポタージュの違いを調べていたら、とある動画を発見しましたのでご紹介します、洋食料理人の方が違いを明快に解説されています。
 
2分41秒の動画です。

 
 
 
動画での内容を詳しくご紹介すると・・・
 
“コーンスープ”とは、裏ごしをせずにコーンのつぶつぶ食感を残してあるスープのことをいいます。

コーンのつぶつぶ食感で腹持ちも良さそう
 
 
 
そして・・・
“コーンポタージュ”とは、コーンを裏ごしして滑らかな食感にしたスープのことをいいます。

裏ごししてあるので舌触りが滑らかで胃にも優しそう
 
 
 

けいすけ
なるほど・・・洋食料理人の間では明確な違いがあるのですね・・・それではまとめます。

コーンスープとコーンポタージュの違いとは?

 
“コーンスープ”は、コーンを裏ごしせずに食感を残したスープ。
 
“コーンポタージュ”は、コーンを裏ごしした滑らかな食感のスープ
 
洋食料理人の世界では、一般的な認識となっているようですね。

 
 

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しかし
スーパーに並んでいる市販品(粉末スープなど)に関しては、この考えが当てはまらないことも多いと思います。スーパーに並んでいる“ポタージュ”と名の付く商品を見てみると・・・
 

つぶつぶコーンの入ったポタージュが多数販売されています。
 
 

いや!?・・・どちらかと言うと・・・
 
 

つぶがたっぷりなのがウリの商品ばかりですまさにカオスだぁ
 
 
よって当ブログの見解としては・・・・

洋食の料理人の世界では・・・コーン食感を残したのがコーンスープ、裏ごしして滑らかにしたのがコーンポタージュであるが、スーパーで売っている市販品などでは、そのルールは当てはまらないことも多い。

・・・とさせていただきます。
 
 

あとがき・・・

「スープとポタージュの違い」そして、「コーンスープとコーンポタージュの違い」でした。それでは最後に・・・この記事の要点をまとめておきますね。

  • スープとポタージュの違い(国内)
  • スープとは西洋料理の汁物全般のことをいいます。
    ポタージュとは、スープの種類のひとつで、とろみのついたものをいいます。
     

  • スープとポタージュの違い(フランス)
  • ポタージュは汁物料理の全般を指します。
    スープとは、ポタージュの種類のひとつで、田舎風のパンを付けて食べるものをいいます。
     

  • コーンスープとコーンポタージュの違い
  • コーンスープは、コーンを裏ごしせずに食感を残したスープ。
    コーンポタージュは、コーンを裏ごしした滑らかな食感のスープ

次回どちらかを食べる機会があったら、スープなのか?ポタージュなのか?注目しながら食べてみてくださいね。それでは・・・
 
 
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記事:けいすけ
 
 
 

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