

薄紫の美しい花の中心に3本の赤いメシベをもつ特徴のある花です。このメシベを乾燥させてスパイスや染料として用いるんですよ。うーん…サフランライスが食べたい。
今回はそんな特徴いっぱいのサフランの花言葉をご紹介します。実はサフランには…
ポジティブとネガティブ両方の花言葉が付いているんです!

この記事を読めば、サフランの花言葉とその「意味」や「由来」を知ることができます。
この花には良い意味と悪い意味の花言葉が付いているので詳しく解説しますね。そのほか「花情報」「名前の由来」「サフランのギリシャ神話」「サフランは高価なスパイス」もお届けしますのでお楽しみに。
サフランの花言葉
それでは早速、サフランの花言葉をご紹介します。その花言葉とは…




特徴的なサフランの3本の赤いメシベは、スパイスや染料として利用されてきましたが、そのほかにも薬としても用いられてきたんです。

そうなん?
その効能には『気分を爽快にする』や『酒の悪酔いを防ぐ』などがあると言います。そんなサフランの薬効に由来して「歓喜」の花言葉が付きました。

過剰に摂取すると脳に影響を及ぼして興奮状態になるとも言われ、そのために「濫用するな、調子に乗らないで」の花言葉も付いているんです。

「濫用するな、調子に乗らないで」には“サフランに頼って飲み過ぎるな”という裏メッセージもあるそうですよ。

サフランの花情報
ここではサフランの花をより身近に感じていただけるようにサフランの花情報を4つご紹介します。
- サフランの花情報
- サフランの名前の由来
- サフランとギリシャ神話
- サフランは高価なスパイス
それでは順番に解説しますね。
サフランの花情報
学 名= Crocus sativus
英 名= Saffron crocus
和 名= サフラン(泪夫藍)
別 名= ヤクヨウサフラン(薬用泪夫藍)
原産地 = 南ヨーロッパ~北インド
色 = 淡紫色
開花時期= 10月~11月
最盛期 = 11月
花持ち = 5日程度
誕生花 = 10月10日
サフラン

紫の花に気品が溢れています…細長い針のような葉っぱもいいですね
花のアップ

赤いメシベと黄色いオシベが何とも特徴的ですねぇ…
サフランはクロッカスの一種で、春に咲くクロッカスに対して秋のクロッカスと呼ばれています。
日本へは江戸末にオランダ船でやってきました。当時は薬用に栽培され、女性の血をつくる薬として用いたそうです。
クロッカスの花言葉とその「由来」や「意味」を解説します。クロッカスには「色別」にも花言葉が存在しますので、併せてご紹介します。そのほか「花情報」「名前の由来」に加えて「クロッカスにまつわるギリシャ神話」もお届けしていますので是非ご覧ください。
サフランの名前の由来
サフラン(Saffron)は、アラビア語で黄色を意味するザファラン(zafran)が語源です。
ちなみに・・・サフランを漢字で書くと泪夫藍になります。漢字検定に出題されそうな難しさですね。
サフランとギリシャ神話
サフランの誕生にはある女神が関係している、そんなギリシャ神話が伝わっていますのでご紹介しますね。
それではどうぞ


ある湖のほとりで花の女神フローラがひとり秋の夕暮れを楽しんでいました。
そこに“牧場の妖精たち”が現れてフローラに訴えかけます。




妖精たちの話に心打たれたフローラは、その願いを聞き入れ、牧場に紫色の花を咲かせてやりました。

羊たちは、その花をベッドにして、グッスリと眠れるようになりました。それがサフランの始まりで、秋の最後に咲く花となりました。
おしまい
サフランは高価なスパイス
サフランライスやブイヤベースには欠かせないスパイスのサフランは、サフランのメシベを乾燥させたものです。
ところで・・・
スパイスのサフランって高価だと思いませんか?スーパーで安い物を買っても1gあたり100円程度しますよね。なぜ?高いのでしょうか?その理由を解説しますね。
スパイスのサフランは、メシベの柱頭(ちゅうとう)という部分を乾燥させたものです。この柱頭は一輪のサフランから3本しか採れません。

そして…1gのスパイスを作るために必要な柱頭は500本だといわれ、花で言うと166輪も必要なんです。さらに…
サフラン1g=花166輪という材料費に加えて、花からメシベを取り出す作業を人手で行うための人件費も発生するんです。
この材料費と人件費のためスパイスのサフランは高価になってしまうんです。
なるほど…今後はしっかりと味わって食べねば。
ちなみに・・・使用量の目安は、サフランライスで0.1g、ブイヤベースで0.2g(ともに2人前)です
あとがき・・・
サフランの花言葉をご紹介しました。
それではもう一度、花言葉を繰り返してご紹介しますね。




記事:けいすけ