

細い糸のような花びらを持つ、とても繊細な姿をした花ですよね。その凛とした咲き姿はまるで日本人女性のようです。
そんな素敵なナデシコの花には「はて?どんな花言葉が付いているのかな

花の姿にマッチした花言葉が付いていたんです!

この記事では、ナデシコの花言葉とその「意味」や「由来」を解説いたします。
また「花情報」と「名前の由来」に加えて、「ナデシコはピンク色の語源」「ナデシコは秋の七草」もお届けしますので是非ご覧ください。
ナデシコの花言葉
それでは早速、ナデシコの花言葉をご紹介します。その花言葉とは…




まずは「純粋な愛情、貞節、無邪気」とは…

ナデシコは、たびたび女性に例えられる花ですよね。糸のような花びらは化粧をした女性の目元のように映ります。
そんな…女性的なナデシコの姿に由来して「純粋な愛情、貞節、無邪気」の花言葉が付きました。
続いて「大胆、才能」とは…

ナデシコの花びらは、おもにピンク色をしていますよね。外国の花言葉の本によると、この花色が由来となって「大胆、才能」の花言葉が付いたそうです。ただし…
ナデシコの花色と「大胆、才能」の花言葉がどのように結びつくのか?その関係を調べたのですが…うーん…よく分かりませんでした

そのほか・・・
直接的な関連があるのか定かではありませんが…グリム童話に「ナデシコ」というお話があります。簡単にあらすじをご紹介しておきますね。

とある国に人を何にでも変身させることができる力を持った王子がいました。

王子は、命をかけて自分のことを守ってくれた少女を、ナデシコの花

そして王様の前でナデシコを人間の姿

なんだか・・・ナデシコの花言葉「純粋な愛情、貞節、無邪気、大胆、才能」と通じるお話だと思いませんか?
もしかしたら花言葉の由来に何かしらの関係があるのかも知れませんね
ナデシコの情報
ここではよりナデシコの花を身近に感じていただけるように「ナデシコの情報」をご紹介します。ご紹介するのは以下の4つです。
- ナデシコの花情報
- ナデシコの名前の由来
- ナデシコはピンク色の語源
- ナデシコは秋の七草
それでは順番に解説しますね。
ナデシコの花情報
学 名= Dianthus
英 名= Pink
和 名= カワラナデシコ(河原撫子)
別 名= ヤマトナデシコ(大和撫子)、トコナツ(常夏)ダイアンサス
原産地 = 日本、朝鮮半島、中国
色 = ピンク、赤、白
開花時期= 6月~9月
最盛期 = 6月~7月
花持ち = 5日程度
誕生花 = 7月26日
学名のDianthus(ダイアンサス)とは、Diosが全能の神ゼウス、ローマのジュピターで、anthosが花なので、その意味は「ジュピターの花」となります。
ナデシコの名前の由来
ナデシコ(撫子)の名前の由来は…
「撫でたくなるほど可愛らしい」という意味から付けられたそうです。
なるほど・・・確かに愛くるしいですもんね。
ところで・・・
※カラナデシコは別名セキチクとも呼ばれます
そのほかにも…ナデシコの別名に「常夏(トコナツ)」というものがあります。これは“夏がずっと続く”という意味で、夏から秋にかけて長い期間を咲くナデシコの特性から付けられた名前なんですよ。
ナデシコはピンク色の語源
ナデシコの英名は「PINK(ピンク)」ですが、実は…私たちが現在“ピンク”といっている色は、もともとは“ナデシコの花色”のことを指すんです。

ピンク色のことを日本では「桃色」とも呼びますが、実は、ピンク色と桃色はその色の由来となっている花は別のものなんです。
繰り返しになりますが・・・ピンク色はナデシコ(撫子)の花色から付けられた名前です。一方、桃色とは桃の花の色から付けられた名前なんです。
ふたつの色を並べるとこんな感じです。
桃 色:
ナデシコは秋の七草
夏から秋にかけて咲く、美しい姿をしたナデシコは「秋の七草」のひとつにも数えられています。
「秋の七草」は万葉の歌人『山上憶良』が詠んだ歌が元になっているんですよ。
七種類をご紹介すると・・・
ハギ(萩)
ススキ(薄)
クズ(葛)
ナデシコ(撫子)
オミナエシ(女郎花)
フジバカマ(藤袴)
キキョウ(桔梗)
以上となります。
もし秋に野原へ外出するときは七種類を探してみてね。「秋の七草」についてはこちらの記事に詳しく書いています。
あとがき・・・
ナデシコの花言葉とその由来をご紹介しました。
それではもう一度、花言葉を繰り返してご紹介しておきますね。





それでは、また・・・

記事:けいすけ