けいすけ
味わいのある花が好き!そんな管理人の「けいすけ」です。今回ご紹介するのはこの花!

 
ヒトリシズカ(一人静)
 
春の野山に咲く花です。華やかさはありませんが、凛とした姿に日本的な美しさを感じるんですよねぇ。ひっそりと人知れず咲く姿が素敵です。
 
今回はそんなヒトリシズカの花言葉をご紹介しますね。実はヒトリシズカには…
 
味わいのある花にマッチした花言葉が付いているんです!
 
ヒトリシズカのイラスト
 
この記事を読めば、ヒトリシズカの花言葉とその「意味」や「由来」を知ることができます。
 
ヒトリシズカ(一人静)という花名には歴史上の人物が関係しているので、そのお話も詳しく解説しますね。そのほか「花情報」や「名前の由来」もお届けしますのでお楽しみに。
 
けいすけ
ヒトリシズカと関係のある歴史上の人物って、誰なんやろうね?ここからは先生とお芝居ふうにお伝えします。

 
 
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ヒトリシズカの花言葉

 それでは早速、ヒトリシズカの花言葉をご紹介します。その花言葉とは…
 
 

 

隠れた美・静謐(せいひつ)

 

 

けいすけ
むむむ・・・慎ましやかなメッセージが並んでいますね。どうしてこの花言葉が付いたのですか?

 
 
 それでは解説します。

 
春の野山に咲くヒトリシズカ・・・この花は木の陰などに隠れてひっそりと咲きます。
 
ヒトリシズカのイラスト
 
白いブラシのような花が、光沢のある4枚の葉を従えて咲く姿は、素朴ではありますが、とても味わいがありますよね。
 
そんな…ヒトリシズカの味わいのある花がひっそりと咲くことに由来して「隠れた美、静謐」の花言葉が付きました。
 
※静謐とは…静かで落ち着いている様子のこと
 

 

けいすけ
日本人の美意識にマッチした花言葉だと思います。味わいある花にピッタリだわ。

 
 
 

 ところで・・・

 
ヒトリシズカ(一人静)という花名はある歴史上の人物から付いています。それは…あの源義経(みなもとのよしつね)が寵愛した静御前(しずかごぜん)なんです。
 
 

せんせい
白拍子(しらびょうし)だった静御前が舞う姿を、ヒトリシズカの白い花に重ねて名付けられています。

※白拍子とは…遊女などが男装をして詩歌をうたいながら舞う歌舞のこと
 
 
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そんな…静御前にまつわるお話をご紹介しますね

 
静御前のお話
 
平安時代末のお話です・・・
 
平家との戦いに勝利した源義経でしたが、義理の兄である源頼朝との対立によって京を追われることになります。
 
 
義経は愛人である静御前とともに追手から逃げていました。しかし…奈良の吉野山に差し掛かったときのことです…
 
源義経と静御前のイラスト
 
『お前は京にもどれ』  突然、義経はそう言ったのです。それは義経の子を身籠った静御前の身を案じた発言でした。二人は吉野山で別れたのです。
 
 

 ところが・・・

京へ戻る道中、静御前は追手に捕まり、鎌倉へと送られてしまいます。
 

 そして・・・

鎌倉で厳しく尋問され、さらには身重で体調が悪いなか、鶴岡八幡宮の回廊で白拍子を披露しなければならなくなったのです。
 
 
 
源頼朝と正室の北条政子が見つめるなか、静御前は白拍子を舞い始めます。ところが…
 
白拍子を舞う静御前のイラスト
 
静御前は義経への思いを歌にして、それに合わせて白拍子を舞ったのでした。
 

静御前
吉野山 嶺の白雪 踏み分けて 入りにし人の 跡ぞ悲しき
(現代語訳)吉野山の峰に積った白い雪を踏み分けて、山の中へ姿を消したあなたのことが恋しい

静御前
しずやしず しずのおだまき 繰り返し 昔を今に なす由もがな
(現代語訳)静、静…と呼ばれて幸せだった昔へ、しず布を織る糸を苧環(おだまき)で繰るように、戻れたらいいのに。

 
 
  このことに源頼朝は激怒しますが、北条政子のとりなしにより事なきを得ました。
 
数か月後・・・静御前は子供を出産します。しかし男の子だったため、頼朝の命で、子供は由比ヶ浜へ捨てられてしまいます。
 
さらに数か月後・・・静御前は解放されます。母とともに京都に戻ったと言われていますが、以後の消息はハッキリとしていません。
 
おしまい
 

 

けいすけ
悲しいお話ですね・・・でも・・・凛としたヒトリシズカにピッタリのお話だと思います。

 
 
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ヒトリシズカの花情報

ここではヒトリシズカの花をより身近に感じていただけるようにヒトリシズカの花情報を2つご紹介しますね。

  • ヒトリシズカの花情報
  • ヒトリシズカの名前の由来

それでは順番にどうぞ!

ヒトリシズカの花情報

分  類= センリョウ科チャラン属
学  名= Chloranthus japonicus
英  名= Chloranthus japonica
和  名= ヒトリシズカ(一人静)
別  名= ヨシノシズカ(吉野静)、ヨシノゴゼン(吉野御前)、マユハキソウ(眉掃草)
原産地 = 日本
色   = 白
開花時期= 4月~5月
誕生花 = 2月4日
 
ひっそりと咲くヒトリシズカ…
ヒトリシズカ
凛とした姿が味わい深いのです…渋いわ
 

 
 

 
 

ヒトリシズカの名前の由来

繰り返しになりますが、和名のヒトリシズカ(一人静)とは、あの源義経(みなもとのよしつね)が寵愛した静御前(しずかごぜん)が語源になっています。
 
 

 
 

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あとがき・・・

ヒトリシズカの花言葉をご紹介しました。
 
それでは最後にもう一度、ヒトリシズカの花言葉を繰り返しご紹介しますね。

―ヒトリシズカの花言葉―
 
 隠れた美
 静謐
 

けいすけ
春に野山へお出かけの際は、ヒトリシズカを探してみてね。人知れずひっそりと咲く花に、静御前の舞う姿が重なると思いますよ。

 
それでは・・・
 

記事:けいすけ
 
 
 
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