

日本の冬を代表する花で、西洋では日本のバラと称されています。極寒の中を赤い花が健気に咲くんですよ。葉っぱもツヤツヤと光沢があって綺麗なんです。
ところで・・・そんなツバキにまつわるある噂を聞いたことはありませんか?それは…
ツバキには怖い花言葉が存在する!

この記事では、ツバキの花言葉とその「意味」や「由来」を解説します。果たしてツバキにまつわる怖い噂は本当なのでしょうか?検証してみました。
また「花情報」や「名前の由来」にくわえて「ツバキとサザンカの違いとは?」もお届けしますのでお楽しみに。
Contents
ツバキの品種全般の花言葉
まずは・・・ツバキの品種全般の花言葉をご紹介しますね。その花言葉とは…





寒い季節に可憐に咲くツバキ、その美しさから西洋ではこの花を『日本のバラ』と称しているんですよ。

そんな…ツバキの花の美しさから「誇り」の花言葉が付きました。

美しいツバキの花なのですが…実は、

花にほとんど香りがしないんです。とっても控えめに咲く花なのです。
そんな…美しいツバキの花に香りがしないことから「控え目なやさしさ」の花言葉が付きました。
ご覧の通り・・・花言葉の由来には怖い要素はありません。慎ましやかなツバキの美しさに由来する素敵な花言葉なんです。
ではツバキの色別の花言葉をご紹介しますね

ツバキの色別の花言葉
赤、白、ピンクの3色に『色別』花言葉が存在しますので順番にご紹介しますね。
赤いツバキ
「控えめな素晴らしさ、謙虚な美徳」
白いツバキ
「完全なる美しさ、至上の愛らしさ」
ピンクのツバキ
「控えめな美、控えめな愛」

ツバキの花言葉が怖いと噂される理由とは?
ツバキの花言葉が怖いと噂される理由には次の2つがあると思います。
- 小説「椿姫」
- ツバキの散り方
順番に解説しますね。
小説「椿姫」
ネットを中心にこんな噂があるのをご存知でしょうか?それは…
フランスの小説「椿姫」に由来してツバキには『罪を犯す女』という花言葉が付いている。
ゾゾゾとする噂ですよね。果たして、どんな罪を犯す女性なのでしょうか?小説のあらすじを振り返りましょう。
19世紀のパリ・・・美貌を誇るマルグリットという娼婦がいました。

マルグリットはいつも胸元にツバキを飾っていたため『椿姫』と呼ばれ、貴族たちを相手に贅沢三昧で享楽的な日々を送っていました。
ところが・・・マルグリットはアルマンという青年と出会い、本当の愛に目覚めます。




マルグリットは、アルマンを愛するがゆえ、彼の元を去り、その後に病気で亡くなります。
おしまい・・・

なので・・・
当ブログの見解です。
ツバキに『罪を犯す女』の花言葉はありません。また小説「椿姫」にもそのようなイメージは感じません。まさに都市伝説なのでは?
ツバキの散り方
美しい花を咲かせるツバキですが、花の散り方に特徴があって…
花ごと“ぽとり”と落ちるんです。
その理由は花弁と雄しべが結合しているためで、そうすることで鳥が蜜を正面からしか吸えなくなり、受粉しやすくなっているそうです。
昆虫がいない冬を生き抜くための“ツバキの知恵”なんです。ところが・・・
日本ではツバキが花ごと“ぽとり”と落ちる姿を縁起が悪いと考えるんです。
ツバキが落ちる姿を、頭が落ちる姿と重ねて、武士たちが忌み嫌ったのが始まりだそうですが、今でも“お見舞い”や“お祝い”にはNGとするのがマナーなんです。

当ブログの見解です。
ツバキに怖い花言葉はありません。しかし日本では花の散り方からツバキ=縁起が悪いと考えますので、お見舞いやお祝いには向きません。
シクラメンの花言葉とその「意味」や「由来」をご紹介します。そのほか「花情報」や「名前の由来」に加えて「プレゼントNGのケースとは?」もお届けします。実はシクラメンには花言葉と関係無くプレゼントNGとされるケースがあるんですよ。
ツバキの花情報
ここではツバキの花をより身近に感じていただけるようにツバキの花情報を3つご紹介しますね。
- ツバキの花情報
- ツバキの名前の由来
- ツバキとサザンカの違いとは?
それでは順番にどうぞ!
ツバキの花情報
学 名= Camellia japonica
英 名= Camellia
和 名= ツバキ(椿)
原産地 = 日本、中国、東南アジア
色 = 赤、白、ピンク
開花時期= 12月~4月
最盛期 = 1月~2月
花持ち = 3日~5日程度
誕生花 = 1月14日
ご近所さんにて

散っても美しいのです


原産地は日本や中国で17世紀ころにヨーロッパに伝わったとされています。
学名のCamelliaは、カルメスという宣教師の名前が由来となっています。彼の功績を称えスウェーデンの学者リンネによって命名されました。
ツバキの名前の由来
ツバキの名前の由来には諸説ありますが、そのいくつかをご紹介しますね。
- 葉に艶があるためツヤハキ(露葉木)が転じた
- 葉が厚いためアツバギ(厚葉き)が転じた
- 常緑の葉であるからスハキ(寿葉木)が転じた
そのほかにも韓国でツバキのことをツンバク(冬柏)といい、それが伝わったのでは?という説もあります。
ツバキとサザンカの違いとは?
サザンカ、サザンカ、サイタミチ♪
小学生のころ、冬の通学路に赤い花が咲いていると、みんなで声を揃えて歌ったものです。でも今考えると…
サザンカ(山茶花)
あれはサザンカではなくて、ツバキだったのかも知れません。

ツバキ(椿) | サザンカ(山茶花) | |
開花 | 12月~4月 | 10月~2月 |
葉 | 艶がある | 細かいギザギザと毛がある |
葉脈 | 透かしても見えない | 透かすと白く映る |
散り方 | 花ごとぽとりと落ちる | 花びらが1枚づつ落ちる |
香り | なし | すこし甘い香り |
実 | つるつる | 毛がある |
子房 | 毛がない | 毛がある |
子房(しぼう)とは雌しべの下の膨らんだところだよ。花の散り方、葉の特徴、香りが見分けやすいポイントになると思います。この表を参考にツバキとサザンカを見分けてみてね。
サザンカの花言葉とその「意味」や「由来」を解説します。また「色別」の花言葉も存在しますのでご紹介しますね。そのほか「サザンカの花情報」や「名前の由来」に加えて「サザンカとツバキの違いとは?」についてお届けしますのでお楽しみに。
あとがき・・・
ツバキの花言葉をご紹介しました。
それでは最後にもう一度、ツバキの花言葉を繰り返しご紹介しますね。
品種全般の花言葉
「誇り、控え目なやさしさ」
色別の花言葉
赤…「控えめな素晴らしさ、謙虚な美徳」
白…「完全なる美しさ、至上の愛らしさ」
ピンク…「控えめな美、控えめな愛」
花言葉に怖い意味はある?
花言葉、その由来ともに“怖い意味”はありません。
それでは・・・

記事:けいすけ