

西洋では春を象徴する花です。赤、白、紫、青、ピンクなど色んな花色で咲いて、私たちに春の訪れを知らせてくれるんですよ。うーん…次の春がとても待ち遠しいです。
今回はそんなアネモネの花言葉をご紹介します。実はアネモネには…
怖い花言葉がずらりと並んでいたんです!

この記事を読めば、アネモネの花言葉とその「由来」や「意味」を知ることができます。
この花にはギリシャ神話に由来する怖い花言葉がずらりと並びますので詳しく解説しますね。そのほか「色別の花言葉」や「花情報」「名前の由来」もお届けしますのでお楽しみに。
アネモネの品種全般の花言葉
まずは・・・アネモネの品種全般の花言葉をご紹介しますね。その花言葉とは…




- 西風の神ゼフュルスの神話
- アドニスの神話
その神話を順番にご紹介しますね。まずはひとつ目のお話です。


春の訪れを知らせてくれる西風の神ゼフュルス。彼はある女性のことを心から愛していました。

それはアネモネという名前のニンフで、花の女神フローラの侍女でした。しかしゼフュルスがアネモネのもとを頻繁に訪れるため、ある誤解が生まれてしまったのです。

そう・・・花の女神フローラは、足しげく会いに来てくれるゼフュルスが、自分のことを愛していると思っていたのです。
そして・・・フローラは真実を知ります。




二人の関係に腹を立てたフローラは、アネモネを自分の元から追い出します。

フローラとの関係悪化を恐れたゼフュルスは、自分の立場を守るため、アネモネを花の姿に変えてしまいました。
おしまい
イギリスではこの神話をもとにアネモネのことを「ゼフィールの花」と呼んでいるんですよ。
続いて二つ目のお話をご紹介しますね。


愛の女神アフロディーテは、息子のエロースと遊んでいました。ところが・・・

エロースの射った矢が誤ってアフロディーテの胸に刺さってしまったんです。

エロースの矢が刺さった者は、見た人間に恋をするのでした。アフロディーテは矢の傷が治りきらない内に美少年アドニスを見てしまい、彼に恋をします。
その後、二人は恋仲になり・・・
狩り好きなアドニスに、アフロディーテは「怪我をするから狩りはやめて」と忠告するのでした。しかしアドニスは大好きな狩りをやめようとしません。そして…

狩りの最中・・・アドニスは獰猛なイノシシに体当たりされて命を落としてしまいます。

その死を悲しんだアフロディーテは、アドニスから流れる血をアネモネの花に変えたと言われています。
おしまい
※とても重要
アドニスの神話は、フクジュソウ(福寿草)の花言葉の由来としても語られています。同じキンポウゲ科の花なので、どちらかが混同したのでしょうね。

福寿草の花言葉とその「由来」や「意味」を解説します。福寿草には、名前に似合わない「怖い花言葉」も付いているんですよ。その由来となったギリシャ神話もお届けしますので是非ご覧ください。福寿草の「花情報」「名前の由来」もあるよ。
アネモネの色別花言葉
ここではアネモネの色別の花言葉をご紹介します。ご紹介するのは、赤、白、紫、青、ピンクの5色です。それでは順番にどうぞ!
赤いアネモネ
「君を愛す」
情熱的な赤い色にピッタリな花言葉が付いています。これなら意中の人へのプレゼントにもバッチリですよね。
白いアネモネ
「真実、期待、希望」
誠実さ、潔白なイメージのある白色にマッチする花言葉ですよね。安心してプレゼントできる花言葉だと思います。
紫のアネモネ
「あなたを信じて待つ」
落ち着いた、大人のイメージがある紫には、慌てふためいたりしない、クールな花言葉が付いています。
青いアネモネ
「あなたを信じて待つ」
紫のアネモネと同じ花言葉です。正直なところアネモネの“紫”と“青”の線引きがとても微妙なんですよね…花言葉が同じなのも頷けます。
ピンクのアネモネ
色独自の花言葉はありません
アネモネの花情報
ここではアネモネの花をより身近に感じていただけるようにアネモネの花情報を2つご紹介しますね。
- アネモネの花情報
- アネモネの名前の由来
それでは順番にどうぞ!
アネモネの花情報
学 名= Anemone cvs.
英 名= Lily of the field、Windflower
和 名= アネモネ
別 名= ハナイチゲ(花一華)、ボタンイチゲ(牡丹一華)
原産地 = 地中海沿岸
色 = 赤、ピンク、青、紫、白など
開花時期= 3月~5月
最盛期 = 4月
花持ち = 3日程度
誕生花 = 2月19日
ご近所さんのアネモネです

赤い花色が鮮やかですねぇ
天白川沿いの遊歩道にて

こんなとこで誰かが育ててるのかな?
日本へは明治初期に渡来してきました。ちなみに…アネモネは中央アジアの「アルメニア」の国花なんですよ。
アネモネの名前の由来
学名でもあるアネモネ(Anemone)とは、ギリシャ語のanemos(風)が語源です。これはアネモネが早春の風が吹く頃に咲く始めることから付きました。
日本では次のような名前でも呼ばれています。
- ハナイチゲ(花一華)
- ボタンイチゲ(牡丹一華)
- ベニバナオキナグサ(紅花翁草)
あとがき・・・
アネモネの花言葉をご紹介しました。
それでは最後にもう一度、アネモネの花言葉を繰り返してご紹介しますね。
品種全般の花言葉
「嫉妬のための無実の犠牲、見捨てられた、見放された、はかない恋、恋の苦しみ、薄れゆく希望」
色別の花言葉
赤・・・「君を愛す」
白・・・「真実、期待、希望」
紫・・・「あなたを信じて待つ」
青・・・「あなたを信じて待つ」
桃・・・色独自の花言葉はありません

記事:けいすけ