

早春に咲いて、私たちに春の訪れを知らせてくれる花です。けがれなど微塵(みじん)も感じさせない純白の花がステキなんですよ。
今回はそんな清楚なスズランの花言葉をご紹介します。ところで…スズランにこんなウワサがあるのをご存知ですか?それは…
スズランには怖い花言葉が存在する!

この記事を読めば、スズランの花言葉とその「意味」や「由来」を知ることができます。
果たしてスズランに怖い花言葉が存在するのか?この記事を読んでスッキリしてくださいね。そのほか「花情報」や「名前の由来」に加えて「スズランの神話」もご紹介しますのでお楽しみに。
Contents
スズランの花言葉
それでは早速、スズランの花言葉をご紹介しますね。その花言葉とは…




- 花の姿に由来する花言葉
- 花の色に由来する花言葉
- 花が咲く時期に由来する花言葉
それでは順番にどうぞ!
花の姿に由来する花言葉
まずは「謙虚」とは…
スズランの花は大きな葉に隠れるように咲きます。そう、ひっそりと慎ましやかに咲くんですよ。ちょっと恥ずかしそうだ。
そんな…スズランの慎ましやかな花の姿から「謙虚」の花言葉が付きました。
花の色に由来する花言葉
続いて「くもりのない純粋さ、純潔」とは…
スズランには真っ白な花が咲きますが、けがれなど微塵も感じさせないピュアな白色をしています。見れば見るほど清楚な花だわ。
そんな…スズランの真っ白な花色から「くもりのない純粋さ、純潔」の花言葉が付きました。

ただし別説では、西洋でスズランを聖母マリアの花だとするため、この花言葉が付いたともいわれます。
花が咲く時期に由来する花言葉
最後に「再び幸せが訪れる」とは…
長くてつらい冬を越すヨーロッパの人々にとって、春の訪れとともに咲くスズランは『春の喜びの象徴』なんです。うーん…やっと春がきたぁ。
そんな…スズランが春の訪れとともに咲くことから「再び幸せが訪れる」の花言葉が付きました。

フランスでもスズランの花言葉は同じで「幸福が戻ってくる」が付いています。そしてこの花言葉と関連するような習わしがフランスにはあるんですよ。


フランスでは5月1日、身近な人へスズランの花をプレゼントする習わしがあり、スズランを受け取った人には『幸福が訪れる』と言われています。
その始まりはは1561年のこと…

フランス国王シャルル9世が、5月1日に幸福が訪れる花としてスズランをプレゼントされます。
それを気に入ったシャルル9世は、翌年から身近な婦人たちへスズランを配るようになったんです。
これが始まりとなり、現在、フランスでは5月1日はスズランの日(ミュゲの日)となっているんですよ。

ご覧いただいた通り・・・スズランの花言葉とその由来には怖い要素など一切ありません。
スズランの花言葉が怖いと噂される理由
スズランの花言葉が怖いと噂される理由は“2つ”あると思います。
まず、ひとつ目は・・・
スズランが下向きに花を付けることです。
下向きに咲く花ってどこか悲し気に映りますよね。この悲し気なイメージから花言葉も怖いのでは?と想像が膨らんだのだと思います。
そして、二つ目は・・・
スズランが有毒であることです。
そう・・・実は、スズランは全草有毒で、花、根、茎のすべてに毒を持っているんです。毒のイメージから花言葉も怖いのでは?と思ったのでしょうね。


スズランの花言葉やその由来に怖い要素は一切ありません。スズランが下向きに花を付けることと、毒を持つことから、そのように噂されているだけだと考えます。
スズランの花情報
ここではスズランの花をより身近に感じていただけるようにスズランの情報を3つご紹介しますね。
- スズランの花情報
- スズランの名前の由来
- スズランにまつわる神話
スズランの花情報
学 名= Conballaria majalis
英 名= Lily of valley
和 名= スズラン(鈴蘭)
別 名= キミカゲソウ(君影草)、タニマノヒメユリ(谷間の姫百合)
原産地 = ヨーロッパ
色 = 白、ピンク
開花時期= 2月~7月
最盛期 = 2月~3月
花持ち = 3日程度
誕生花 = 5月1日
スズランはフィンランドの国花です

大きな葉に隠れるように咲くスズランが愛らしい…
日本に出回るスズランは大半がヨーロッパ原産のドイツスズランです。日本原産のスズランもありますが、花が小ぶりで、香りも弱いため、人気がなく出回りません。
スズランの名前の由来
学名のConballariaには、谷のユリという意味があります。英名もLily of valley(谷のユリ)なので同じ意味ですよね。
別名のキミカゲソウ(君影草)とは、大きな葉に隠れるようにひっそりと咲くスズランの姿から。うーん、なんとも絶妙なネーミングだわ。
スズランにまつわる神話
それでは最後に・・・スズランにまつわる神話をご紹介しますね。


森の守護神セントレオナールは、純粋で、たくましい肉体を持つ若者でした。
ある日のこと・・・

セントレオナールが森を歩いていると、いきなり邪悪な毒竜が襲ってきたのです。
セントレオナールは毒竜と休みなく戦い続け、四日目の朝、ついに毒竜を退治することに成功します。戦いを見守っていた森の妖精たちも大喜びです


しかし・・・そのすさまじい戦いで、セントレオナールは傷つき、命を落としてしまうのでした。

セントレオナールから流れた血は大地へ染み込み、春になるとその場所からスズランが咲くのでした。
おしまい
あとがき・・・
スズランの花言葉をご紹介しました。
それでは最後にスズランの花言葉を繰り返しご紹介しますね。




スズランの花言葉やその由来に怖い要素は一切ありません。
ただし・・・スズランの咲き姿と毒からネガティブなイメージを持つ人がいるかも知れません。プレゼントする場合はメッセージカードを添えるなど対策すると安心ですよ。
―メッセージカード記入例―

それでは・・・

記事:けいすけ