今回ご紹介するのは童謡「春の小川」にも歌われる花…


私の実家(大阪府枚方市)付近では、春になると田んぼ一面にレンゲソウが咲いて、まるで紫の絨毯のようで綺麗なんですよ。とっても愛らしい花なんです。
そんなレンゲソウには「はて?どんな花言葉が付いているのかな

“癒し”や“感謝”をあらわす花言葉が付けられていたんです!

この記事では、レンゲソウの花言葉とその「由来」や「意味」を解説します。またレンゲソウには、花にまつわる“悲しいギリシャ神話”が伝わっていますので、あわせてご紹介しますね。
そのほか「レンゲソウの花情報」と「名前の由来」もお届けしますので是非ご覧ください。
レンゲソウ(蓮華草)の花言葉
それでは早速、レンゲソウの花言葉をご紹介しますね。その花言葉とは…




レンゲソウは中国が原産で、かなり古い時代に日本へやって来たと言われています。
原産地の中国では漢方薬として利用され…

その効能には胃腸や肝臓の働きを改善したり、利尿作用、風邪予防などがあります。
そんな…レンゲソウの漢方での薬効に由来して「あなたは私の苦しみを和らげる、あなたは私の悲しみを和らげる」の花言葉が付けられたんです。
これらの花言葉を贈るおすすめのシチュエーションとしては…
- 野原に生えているレンゲソウを摘み取ってそっと恋人へプレゼント
- カードにレンゲソウのイラストを描き、花言葉を添えてパートナーへ渡す
…なんていかがでしょうか?きっと喜んで貰えると思いますよ。

レンゲソウには、花にまつわる“悲しいギリシャ神話”が伝わっているんです。そのお話をご紹介しますね。


むかしむかし・・・
ある村にとても仲の良い姉妹がいました。ある日のこと・・・

祭壇に飾る花を摘むため、二人は野原へとやって来ました。野原に到着すると姉のドリュオぺが走り出します…


あっ~~~



ドリュオぺは急に立ち止まります。彼女が足を止めた場所には、可愛らしいレンゲソウが咲いていたのです。

ドリュオぺは祭壇にピッタリだと思って、早速、花を摘み取ります。すると…「痛い!」…レンゲソウが叫び声を上げました

驚いてドリュオぺが花を見ると、なんと・・・

折れた茎から血が流れたのです。そして…摘んだ花が話しかけてきます。

なんと・・・そのレンゲソウは姿を変えていた妖精だったのです。
すると・・・みるみるまに、

今度は、ドリュオぺが植物に姿を変え、地に根が生えていきます。
ドリュオぺは一輪のレンゲソウに姿を変えながら、最後に言いました。

「どうか、もう花は摘まないで!」・・・と。
おしまい

レンゲソウ(蓮華草)の花情報
ここではレンゲソウの花をより身近に感じていただけるように、レンゲソウの花情報を2つご紹介します。
- レンゲソウ(蓮華草)の花情報
- レンゲソウ(蓮華草)の名前の由来
それでは順番にどうぞ!
レンゲソウ(蓮華草)の花情報
学 名= Astragalus sincus
英 名= Milk cetch
和 名= ゲンゲ(紫雲英または翹揺)
別 名= レンゲソウ(蓮華草)、ゲンゲソウ(翹揺草)
原産地 = 中国
色 = 紫、赤、白
開花時期= 4~6月
最盛期 = 5月
花持ち = 4~5日程度
誕生花 = 4月8日
岐阜県の木曽三川公園にて

繰り返しになりますが、レンゲソウは中国から日本へ渡ってきました。しかしハッキリとした渡来時期は分からないそうです。

春になると田んぼ一面にレンゲソウが咲いていますよね?実はこれ、前の年に農家のみなさんが種を撒いているからなんですよ。
種を撒く理由は、レンゲソウが「緑肥(りょくひ)」といって、土のなかで肥料になるからなんです。
レンゲソウの根っこにあるコブには「根粒菌(こんりゅうきん)」という細菌が住んでいて、それが土の養分になるんだそうです。
レンゲソウ(蓮華草)の名前の由来
学名はAstragalus sincusです。Astragalusとは、古いギリシャの言葉で「くるぶしの骨」という意味です。
“くるぶしの骨”の由来は分かりませんでしたが・・・
確かに・・・花びらの一部が骨っぽいかも知れませんね。
正式な和名は「ゲンゲ」です。これは漢名の「翹揺」をそのまま音読みにして名付けられています。
一方、別名の「レンゲソウ(蓮華草)」とは、花の形が“ハス(蓮)”に似ているため命名されています。
あとがき・・・
レンゲソウ(蓮華草)の花言葉をご紹介しました。
それでは最後にもう一度、レンゲソウの花言葉を繰り返しご紹介しますね。


それでは・・・

記事:けいすけ