けいすけ
怖い伝説を持つ花にはゾッとする管理人の「けいすけ」です。今回ご紹介するのはこの花!


『弟切草』という文字をみても、ワケありげで怖い名前ですよね。暑い夏…ひっそりと咲くオトギリソウの姿が脳裏に浮かんできます。なんだか怖い。
今回はそんなオトギリソウの花言葉をご紹介します。実はオトギリソウには…
ある兄弟の伝説から怖い花言葉が付いているんです!

この記事を読めば、オトギリソウの花言葉とその「意味」や「由来」を知ることができます。
この花にはある兄弟の伝説に由来する花言葉が付いていますので詳しく解説しますね。そのほか「花情報」や「名前の由来」もお届けしますのでお楽しみに。
けいすけ
ある兄弟の伝説って、どんなお話やろうね?ここからは先生とお芝居ふうにお伝えします。
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オトギリソウの花言葉
それでは早速、オトギリソウの花言葉をご紹介します。その花言葉とは…


けいすけ
あちゃ~・・・怖いメッセージがずらりと並んでいますね。どうしてこの花言葉が付いたのですか?


まず「恨み、敵意、秘密」の花言葉は、ある兄弟の伝説が由来だといわれています。その伝説をご紹介しますね。


平安時代のこと・・・
春頼(はるより)という優れた鷹匠がいました。彼は鷹匠としての腕はもちろんのこと、ケガをした鷹を治療する名人でもありました。

仲間の鷹匠たちはその治療法が知りたくて、春頼に詰め寄るのですが…

ダメだ!オラだけの秘密だ!

春頼は秘密をぜったいに教えません。そのため鷹匠たちは、春頼の弟に兄の秘密を教えるよう迫ったのです。

「兄はこの草を傷口に揉みこんでいるんです」弟は仲間のお願いを断り切れずに、兄の大事な秘密を教えてしまったのでした。
そして・・・

弟の裏切りを知った春頼は、怒りに我を忘れて、弟を切り捨ててしまうのでした。

それ以来、鷹の治療に使ったその草はオトギリソウ(弟切草)と呼ばれるようになりました。この草の花や葉にある斑点は、手討ちにされた弟の血の跡だといわれています。
おしまい
この兄弟の伝説が由来となって「恨み、敵意、秘密」の花言葉が付いたと言われています。
けいすけ
うーん・・・怖い伝説ですね。花言葉「恨み、敵意、秘密」のどれもがピタリと当てはまります。


ヨーロッパでは昔から聖ヨハネの祭日(6月24日)の前日から未明にかけて、薬草を集める風習があります。

集めた薬草は『聖ヨハネの草』と呼ばれ、悪魔を追い払ったり、病気を治す力があると信じられていたんですよ。
集めるのは、オトギリソウ、ヨモギ、ペニシダ、オオバコ、ウイキョウ、ヒナギクなど…しかし、その中でも黄色い花が咲くオトギリソウはとりわけ魔力が強いとされ、イギリスでは『聖ヨハネの草』と言えば『オトギリソウ』を指すんです。
そんな…オトギリソウに悪魔を払う力があることに由来して「迷信」の花言葉が付きました。
けいすけ
うーん・・・プレゼントに向かない花言葉が付いていますが、悪魔を払ってくれるなら6月24日に集めてみたいですね。
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オトギリソウの花情報
ここではオトギリソウの花をより身近に感じていただけるようにオトギリソウの花情報を2つご紹介しますね。
- オトギリソウの花情報
- オトギリソウの名前の由来
それでは順番にどうぞ!
オトギリソウの花情報
分 類= オトギリソウ科オトギリソウ属
学 名= Hypericum erectum
英 名= St.John’s worth(聖ヨハネの草)
和 名= オトギリソウ(弟切草)
別 名= チドメグサ(血止め草)
原産地 = 日本、朝鮮半島、中国
色 = 黄
開花時期= 7月~8月
誕生花 = 6月24日
人知れず、ひっそりと咲くオトギリソウ…

黄色い花なのになんだか寂し気ですね…
学 名= Hypericum erectum
英 名= St.John’s worth(聖ヨハネの草)
和 名= オトギリソウ(弟切草)
別 名= チドメグサ(血止め草)
原産地 = 日本、朝鮮半島、中国
色 = 黄
開花時期= 7月~8月
誕生花 = 6月24日
人知れず、ひっそりと咲くオトギリソウ…

黄色い花なのになんだか寂し気ですね…
ヨーロッパでは魔力を持つと信じられているオトギリソウには色んな『言い伝え』があります。そのいくつかをご紹介しますね。
言い伝えその1
聖ヨハネの日の夜、結婚前の娘がこの草を枕の下に置いて寝ると、将来の夫の夢を見る。
言い伝えその2
子供のいない女性が裸足で庭を歩きこの草を摘むと、翌年の夏までに子供を授かる。
言い伝えその3
イギリスのワイト島では、この草を誤って踏むと、地面から馬が現れて踏んだ人を乗せて一晩中走り回る。
そのうち…馬に乗せられた人は気を失って、翌朝、知らない場所で目を覚ますそうです…

オトギリソウの名前の由来
学名はHypericum erectumです。Hypericumとは、ギリシャ語で草むらの下の意味。
せんせい
英名のSt.John’s worth(聖ヨハネの草)とは、繰り返しになりますが、聖ヨハネの祭日に集める薬草であることから名付けられています。
和名のオトギリソウ(弟切草)とは、ご紹介した(裏切った弟を手討ちにした兄春頼の)伝説に由来しています。
そのほか・・・この草が毒や深い傷に効果があるところからチドメグサ(血止め草)なんて呼び名もあります。
せんせい
オトギリソウを煎じた生薬は小連翹(しょうれんぎょう)といいます。その効能には止血や鎮痛などがあります。
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あとがき・・・
オトギリソウの花言葉をご紹介しました。
それでは最後にもう一度、オトギリソウの花言葉を繰り返しご紹介しますね。
―オトギリソウの花言葉―
恨み
敵意
秘密
迷信




けいすけ
プレゼントには向かないメッセージばかりでしたが、6月24日に摘むと厄を払ってくれそうなので、私も探してみようと思います。
それでは・・・

記事:けいすけ
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