日本の七夕のふるさとと言われる場所が大阪府にあります。それが・・・
 
交野市枚方市です。
 
かつてこの地域は交野ケ原(かたのがはら)と呼ばれ平安貴族たちのリゾート地でした。そして「あまのがわ」という川が流れていたため、七夕にまつわる歌がたくさん詠まれ、七夕スポットもたくさん作られたんです。
 

在原業平の歌です。
 
そんなふたつの都市(交野~枚方)にある「七夕にまつわるスポット」を日帰りで巡ってきました。この地域に伝わる「七夕の伝説」と絡めて楽しくお伝えしますね 撮ってきた写真とイラスト満載で楽しいよ!
 
 

スポンサーリンク

旅のしおり

日程:2018年3月10日(土) 日帰り旅行です。
 
参加者:以下の2名です。

けいすけ
枚方市出身。子供の頃から地域に伝わる「七夕の伝説」を聞いて育ちました。七夕大好き。

よめ
名古屋市出身。日本の七夕発祥は交野~枚方と聞いて「???」と思っている。

 
 
スケジュール:4つのスポットを巡ります。どれも七夕と密接に関係するところばかりです。

  • 機物神社(はたものじんじゃ)
  • 牽牛石(けんぎゅうせき)
  • 逢合橋(あいあいばし)
  • 鵲橋(かささぎばし)

MAP

 


 
3月10日(土)午前7時に自宅のある名古屋市を出発しました。これなら午前9時半頃から散策できそうだ・・・
 
ところが・・・
 
東名阪自動車道で事故渋滞に巻き込まれ・・・

交野市に到着したのは正午前でしたトホホ・・・
 
 
そのため・・・少し急ぎ足の旅になりました。それでは旅行記をどうぞ。
 
 

交野~枚方を巡る旅

交野~枚方にはこんな七夕の伝説があります。

七夕の夜・・・天野川に架かる逢合橋(交野市)で、機物神社の織姫(交野市)と牽牛石の彦星(枚方市)が、年に一度の再会を果たす。

 
なんともロマンチックな伝説ですね。
 
この伝説に合わせて「機物神社」「牽牛石」「逢合橋」の順番に訪問しました。そして最後に・・・枚方市民にとっては、とても大事な「鵲橋」にも行きましたので、併せてご紹介しますね。

機物神社(はたものじんじゃ)

けいすけ
機物神社

織姫さまを祀る神社として有名です。神社の創建は5世紀頃だと言われています。

 
府道736号の倉治交差点

「機物神社」の看板がありますので、交差点を曲がって中道に入ります。100mほど行くと・・・参拝者専用の駐車場があります。
 
 
参拝者専用の駐車場

駐車場はとても狭いです。MAX10台くらいかな・・・しかし、まつりの時期を除けば、訪れる人もほとんどありませんので、休日でも楽々と駐車できます。
 
 
神社正面

この神社には4人の神さまが祀られていますが、そのうちのひとり・・・天棚機比売大神(あまのたなばたひめおおかみ)が織姫さまです。
 
 
年中行事表

7月6日と7日には七夕まつりが盛大に行われ、約2万人の人出があるそうです。その日は境内が笹で溢れかえります。
 
 
七夕サミットの記念碑

2007年に行われた「全国七夕サミット」を記念して建てられたそうです。
けいすけ
万葉集
「棚機の 五百機立てて 織る布の 秋さり衣 誰か取り見む」

⇒織姫がたくさん織る布を、秋の衣になったとき、(彦星以外に)誰が取ることができようか

 
 
鳥居から100mほど・・・

この先は神聖な領域になります。気持ちが引き締まりますね
 
 
本殿です

土曜日ですが、人気(ひとけ)が無くて、静まり返っています。
 
 
社務所

社務所の横にはトイレがあって、安心して過ごせます。
 
 
また記念碑を発見です・・・

1991年に交野市が建立した記念碑です。枚方市と仲良く七夕を盛り上げてほしいですねぇ・・・
けいすけ
拾遺和歌集 紀貫之
「一年に 一夜と思えど たなばたの 逢ひ見む秋の 限りなき哉」

⇒織姫と彦星が逢えるは、一年に一夜だけだが、二人が逢う秋は永遠に続くのだなぁ。

 
 
織姫のはたおりき

本殿から東に抜ける門のところに「機織り機」が置いてあり、その傍には可愛らしい「織姫さま」の姿がありました。
 
 
さて・・・織姫さまの姿を確認できたので、続いて彦星(牽牛石)に会いに行きましょう。
 
 
機物神社MAP

徒歩では、JR学研都市線の「津田駅」下車、約1km 15分ほどです。道がとても狭いので気を付けてね
 

牽牛石(けんぎゅうせき)

けいすけ
牽牛石

観音寺公園にある彦星の魂が宿ると言われる石です。

 
本当は、逢合橋を経由して牽牛石に行ったほうが、ルート的にスムーズなのですが・・・やはり・・・彦星に先に逢わないとね。
 
機物神社(交野市)から牽牛石(枚方市)へは約5㎞、車で25分ほどの道のりです。

大阪を離れて十数年・・・ウーン・・・高速が出来てかなり道が変わりましたねぇ・・・車にナビが無いので迷います。
 
 
少し遠回りになりましたが、無事に到着しました。牽牛石のある公園には駐車場がありません。なので近くのスーパー(ピーコック)の時間貸駐車場に停めました。
 
 
住宅街の坂道・・・

ひー、はー・・・牽牛石は閑静な住宅街の小高い丘の上にあります。どんどん登りましょう。
 
 
観音山公園に到着です。

この公園内に牽牛石があります。さて・・・階段を登りましょう。
 
 
おっ・・・牽牛像を発見です。

2007年に行われた「七夕サミット」を記念して造られました。サミットから既に10年以上が経過していて、牽牛像にも風格が出てきたように思えます。
 
 
歌碑も建っています。

けいすけ
山上憶良
「牽牛(ひこぼし)の 嬬迎え船 こぎ出(づ)らし 天の川原に 霧の立てるは」

⇒彦星が織姫を迎える船を漕ぎ出したらしい、天の川の河原に霧が立っているところをみると

 
 
さて・・・彦星に会いに行きましょう。

牽牛石は、公園のいちばん東側にあります。おっ・・・見えてきました。
 
 
牽牛石です。

公園の一番高いところに大きな石がドスンとあります。確かに牽牛(彦星)の魂が宿っているように見えますね。
 
 
牽牛石の説明です。

説明文にも書かれていますが、この石を彦星と結びつけて考えるようになったのは昭和に入ってからだそうです。なので・・・
けいすけ
七夕に“機物神社の織姫”と“牽牛石の彦星”が逢合橋で再会するお話は、思いのほか新しい伝説なんですね。

 
 
しかし・・・
 
 
牽牛石から機物神社の方を眺めていると・・・

この新しい伝説が、ずっと昔から伝えられてきたお話のような錯覚に陥ります。甘野川が天野川に変わった歴史をみても、交野~枚方はそういう風土なのかも知れませんね。
 
 
彦星の魂を、確かに、感じとった私たちは逢合橋へと向かうのでした。
 
 

甘野川が天野川に変わった歴史を知りたい人はこちらを読んでね。

七夕の日本発祥の地は枚方と交野!?その根拠を解説しますッ

 
 
牽牛石MAP

徒歩では、京阪バスの「新香里バス停」下車、約200m 5分ほどです。勾配がキツイので頑張ってね。
 
 

スポンサーリンク

 
 

逢合橋(あいあいばし)

けいすけ
逢合橋

郷土の伝説では、7月7日に“機物神社の織姫”と“牽牛石の彦星”が再会する橋です。

 
牽牛石(枚方市)から逢合橋(交野市)は約3キロほど、車で10分程度の距離です。今回はすんなりと到着しました。
 
 
逢合橋には駐車場はありません。なので・・・

近くのスーパー(イズミヤ)の時間貸駐車場に駐車しました。お店で一定金額の買い物をすると無料になります。
けいすけ
逢合橋のある「私部(きさべ)」という地名は、皇后の領地という意味です。そして、ここでの皇后とは推古天皇を指すそうです。

 
 
イズミヤから徒歩5分・・・

逢合橋に到着です。橋の下を流れるのは、もちろん天野川です。それにしても・・・車がビュン、ビュンとかなりの交通量です
 
 
逢合橋には3本の橋が架かっています。

真ん中に「自動車専用の橋」が1本あり、その両サイドに「歩行者と自転車用の橋」が2本あります。七夕伝説の橋にしては、なんだか生活感がありますね
 
 
橋の上から見る天野川です・・・

以前は遠くに交野山が望めた筈ですが・・・高速が通って、見えなくなりましたねグヌヌ
 
 
さて・・・気分を入れ替えて・・・

2012年に建てられた歌碑を見てみましょう。

けいすけ
万葉集
「彦星と 織姫(たなばたつめ)と 今夜(こよひ)逢ふ 天の川門(かはと)と 波立つなゆめ」

⇒彦星と織姫が今夜逢う、天の川の渡瀬に、波よ決して立たないでくれ

 
 
七夕の伝説にまつわる機物神社、牽牛石、逢合橋の3つを巡りました。奥さんもどうやら満足気です。しかし!まだまだ終わりではありません。最後に枚方市の鵲橋へと向かいましょう。
 
 
逢合橋MAP

徒歩では、京阪交野線「交野駅」下車、約600m 8分ほどの道のりです。
 

鵲橋(かささぎばし)

けいすけ
鵲橋

昔話の七夕物語では、七夕の日に雨が降ると天の川が増水して渡れなくなるが、鵲が橋を作って二人の再会の手助けします。

 
逢合橋から鵲橋のある枚方市駅付近までは、約5kmほどの距離なのですが・・・

相変わらず渋滞が激しいです。1号線バイパスを超えるのが大変で、枚方市駅まで40分ほど時間を要しましたグヌヌ
 
 
鵲橋にも駐車場はありません。なので・・・

私たちは岡東町にある「市営駐車場」に停めました。鵲橋まで少し距離がありますが、懐かしい地元の駅付近を奥さんと歩くのも楽しいですね 近鉄百貨店の跡地に超オシャレなTSUTAYAがあってビックリしました。
 
 
鵲橋に到着です。

かささぎのモニュメントがいいですね。現在の橋は1996年に架け替えられたものです。とても近代的で重厚感のある橋ですね。
 
 
鵲橋の全景です。

遥か遠くに交野山が見えますね。しかし・・・相変わらず激しい渋滞です。江戸時代から現代にいたるまで、鵲橋付近は交通の要所なのです。
 
 
鵲橋の南東角に設置されたプレートです。

鎌倉時代に書かれた「中務内侍日記(なかつかさのないしにっき)」のなかで、藤原経子が淀川を下ったときにこんな歌を詠んでいます。
けいすけ
中務内侍日記
「これやこの 七夕つめの 恋渡る 天の河原の かささぎのはし」

⇒ これこそが織姫が恋慕い続ける、天の河原の鵲橋なんだね

 
鵲橋は、鎌倉時代にはすでに、天野川に架かっていたんですね。鎌倉時代の鵲橋の場所は特定されていないそうですが、江戸時代に架かっていた鵲橋は場所が特定されていて風景画にも描かれています。
 
 
鵲橋の南東角から東に50mほど行くと・・・

枚方宿の東見附跡に看板が立っています。左上に「河内名所図会」が載っています。
 
 
「河内名所図会の天川」より

枚方宿の東見附のすぐ傍に鵲橋が描かれています。江戸時代の鵲橋を現在の写真にあてはめると・・・
 
 
おそらく・・・この辺りになります。

現在の「鵲橋」と「京阪電車」のちょうど中間に架かっていたそうです。
けいすけ
橋のサイズは「長さ17間、幅3間1尺」というので、メートル換算するとおおよそ「長さ31m×幅6m」の橋となります。なかなか大きな橋ですね。

 
 
おそらく昔の人々もこの河原で・・・

「織姫と彦星に思いを馳せていたのでしょうねぇ・・・」そう思うと、妙に感慨深いです。
 
 
 
 
さて・・・16時を過ぎて、日も傾いて寒くなってきましたガクガグブルブル・・・そろそろ帰らねば。枚方市駅の風車でたこ焼きを買って、そそくさと名古屋に帰る二人なのでした。
 
 

織姫と彦星が年に一度しか会えない理由を覚えていますか?これを読めばサクッと思い出せますよ!

七夕物語のあらすじがイラスト絵本で簡単に思い出せるよッ!!

 
 
鵲橋MAP

徒歩では、京阪本線「枚方市」から約400m 5分ほどの距離です。
 
 

スポンサーリンク

 
 

あとがき・・・

交野~枚方の七夕スポットを巡る旅行記をご紹介しました。
 
これらのスポット以外にも交野~枚方には、七夕にまつわるスポット、七夕伝説の伝来に関係した一族にまつわる場所などが多数あります。
特に、枚方にある百済寺跡は、交野ケ原のシンボル的な場所だけに、じっくり回りたかったのですが・・・今回は時間の都合か付きませんでした。
 

残念ながら・・・素通りです。
 
また時間を見つけて第2弾の日帰りツアーを企画したいと思います。
 
今回の旅行の収穫は、うちの奥さんが「七夕の日本発祥地が交野~枚方である」と納得してくれたことです。本当によかったねぇ。
 
 
%e3%81%91%e3%81%84%e3%81%99%e3%81%91%ef%bc%91
記事:けいすけ