

秋の訪れを香りで知らせてくれる花です。葉に隠れるように、オレンジ色の小さな花を咲かせる、その控えめな姿がステキなんですよねぇ。
今回はそんなキンモクセイの花言葉をご紹介します。じつはキンモクセイには…
甘い香りに由来する花言葉が付いていたんです!

この記事を読めば、キンモクセイの花言葉とその「意味」や「由来」を知ることができます。
そのほかにも「キンモクセイの花情報」や「名前の由来」に加え「キンモクセイにまつわる中国の言い伝え」もご紹介しますのでお楽しみに。
キンモクセイ(金木犀)の花言葉
それでは早速、キンモクセイの花言葉をご紹介しますね。その花言葉とは…





キンモクセイはその素晴らしい香りから三大香木(さんだいこうぼく)のひとつに数えられています。

ところが…素晴らしい香りに反して、花はとても小さく、また葉の下に隠れるように咲くので目立たないんです。
そんな…キンモクセイの花が(素晴らしい香りなのに)目立たないことに由来して「謙遜、謙虚」の花言葉が付いています。

キンモクセイの開花期間は短く、開花から4~5日もすれば散ってしまいます。

しかも・・・強い雨など降ったりしたら、日にちを待たず、たちまち散ってしまう、とっても潔い花なんです。
そんな…キンモクセイの花がすぐに散ってしまうことに由来して「気高い人」の花言葉が付きました。

キンモクセイの甘い香りはどこか艶っぽくて、心をくすぐられるような香りですよね。

キンモクセイの花が咲き始めると香りが町中に充満して…うーん、まさに酔ってしまいそうだ。
そんな…キンモクセイから漂う甘い香りに由来して「陶酔」の花言葉が付きました。

小さく目立たないキンモクセイの花ですが、ひとたび花が香りだすと、たちまちその存在に気付かれてしまいます。

そのためキンモクセイは「嘘がつけない花」「誤魔化しがない花」だとされているんですよ。
そんな…キンモクセイが香りのため姿が隠せないことに由来して「真実」の花言葉が付きました。

キンモクセイは毎年、素晴らしい香りで私たちを楽しませてくれます。その魅力は色あせませんよね。

それぞれ各人が、同じ時期、同じ場所、同じ香りのスポットを持っていたりしますよね。
そんな…キンモクセイの魅力がずっと色あせないことに由来して「変わらぬ魅力」の花言葉が付きました。

でも…それぞれの花言葉はニュアンスがかなり異なるので、意図するメッセージが伝わるよう対策しましょうね。メッセージカードを添えるのがおススメだよ。
-メッセージカード記入例-

クチナシの花言葉とその「由来」や「意味」を解説します。また花言葉とは別に、クチナシには縁起の悪い語呂合わせからプレゼントNGのケースがあると言われますので詳しく説明しますね。そのほか「花情報」や「名前の由来」に加えて「クチナシ(ガーデニア)の伝説」もお届けしますのでお楽しみに。
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キンモクセイとよく似た植物で、白い花を咲かせる木をご存じでしょうか?
そんな・・・ギンモクセイの花言葉をご紹介します。
ギンモクセイ(銀木犀)の花言葉
それでは、ギンモクセイの花言葉をご紹介しますね。その花言葉とは…



ギンモクセイもまた甘~い香りを放ちます。ギンモクセイの香りをかぐと初恋の思い出がよみがえる人も多いのではないでしょうか?
キンモクセイの花情報と豆知識
ここではキンモクセイの花をより身近に感じていただけるように、キンモクセイの花情報を3つご紹介しますね。
- キンモクセイの花情報
- キンモクセイの名前の由来
- キンモクセイにまつわる言い伝え
それでは順番にどうぞ!
キンモクセイの花情報
学 名= Osmanthus fragrans var.surantiacus
英 名= Fragrant olive
和 名= キンモクセイ(金木犀)
別 名= モクセイカ(木犀花)、タンケイ(丹桂)
原産地 = 中国
色 = 黄橙
開花時期= 9月~10月
最盛期 = 10月
花持ち = 4日~5日
誕生花 = 10月1日
名古屋市天白区の公園にて

うーん・・・香りますねぇ。幸せ。
キンモクセイの名前の由来
学名のOsmanthusとは、ギリシャ語で“香る花”という意味で、もちろんキンモクセイの花の香りに由来しています。
和名はキンモクセイ(金木犀)ですが、木犀の“犀”とは、実は動物のサイのことなんです。
そう、あなたです、
キンモクセイの樹皮がサイの皮膚に似ていることから名付けられました。そして黄金のようなオレンジ色の花が咲くためキンモクセイ(金木犀)になったと言われています。

キンモクセイのふるさと中国での呼び名って、ややこしいんですよ。中国では木犀全般のことを桂花と書きます。
そして…
ギンモクセイ(銀木犀)のことを銀桂
ウスギモクセイ(薄黄木犀)のことを金桂
…と書きます。
丹とはオレンジ色のことを指していて、中国において金色のモクセイとは“ウスギモクセイ(薄黄木犀)”になるんですよ。
ウーン…とってもややこしいです。
キンモクセイにまつわる言い伝え
そしたら気分を入れ替えて、キンモクセイにまつわる中国の言い伝えをご紹介しますね。どうぞ!
秋になると満月がひときわ明るく輝きますが、それは月に大きなキンモクセイの木があって、それが満開になるためなんだそうです。
そんな明るい月が輝く中秋の名月の夜のことです。

月に住む仙女嫦娥(じょうが)が下界を見下ろしていました。彼女が見つめる先は、杭州は西湖のほとりです。

そこでは人々が中秋の名月を愛でる宴を催しています。西湖の波打つ美しさ、そして宴に興じる人々の楽しげな姿に誘われて、嫦娥は踊りを舞い始めます。

その踊りを傍で見ていた嫦娥の夫はキンモクセイの幹を叩いて拍子を取ります。

そして・・・嫦娥が踊りを終えて辺りを見渡すと、夫がキンモクセイの幹を叩いたために、たくさんの花が落ちています。

嫦娥は花を拾い集め「地上の人々にもこの美しいキンモクセイの花を分けてあげよう」と、花を地上に向けてパラパラと落としてやったのでした。
地上に落ちた花は芽を出して見事な木に育ちました。それがキンモクセイの始まりだと言われています。
おしまい
あとがき・・・
キンモクセイの花言葉をご紹介しました。
それではキンモクセイの花言葉をもう一度まとめておきますね。

「謙遜、謙虚、気高い人、陶酔、真実、変わらぬ魅力」

「初恋」

キンモクセイの香りが町に漂いだすと、気分が落ち着かなくなって香りを求めて歩き回ってしまう私から、より強い芳香をかぐためのポイントをご紹介します。
- 満開よりも咲き始めが良い
- 昼より夜の方が香りが強い
うーん・・・夜のキンモクセイの香りは強烈だぁ。でも…とっても幸せ。みなさんもそれぞれのスタイルでキンモクセイを楽しんで下さいね。
それじゃあ・・・
記事:けいすけ
こんにちは、金木犀の物語についてなのですが、この物語を切り絵にして専門学校ので展示してもよろしいでしょうか。
ご自由にお使いください(^^♪
ありがとうございます!
画像見れるか分かりませんが、完成したのでお礼にって言ったらあれですがどうぞ!!